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調理による炭水化物の変化を知る

「炭水化物」は、「糖質」と「繊維」です。
「繊維」は、調理によってほとんど変化しません。

大きい変化を見せるのが、「糖質」です。

調理による「糖質」の主な変化は、次のようなものです。

温度による甘味の感じ方の変化。
 →
ショ糖(少糖類)は、50℃以上になると「甘味」を感じにくくな
  りますが、「塩」を少々足すことで、「甘味」が強く出てきます。

酵母、細菌の働きで発酵する。
 →
アルコールやぬか漬けに利用されています。

水溶性なので、水によく溶け相性が良い。
 →
「砂糖」を煮詰めることで、シロップなどを作ります。

「タンパク質」の凝固温度を変化させる。
 →
「砂糖」を加えることで、「タンパク質」の”凝固温度”が上がり、柔らかい
  固まりになります。カスタードクリームがこの変化を利用した
  代表的なもので、牛乳、卵に砂糖を加えて作ります。

色素の形成
 →
「アミノカルボニル反応」によって、”褐色”に変化します。
  この反応を利用したものが「カラメル」で、砂糖に水を加えた
  ものを200℃以上で加熱すると、”黒褐色”のカラメルが作れます。

アミノカルボニル反応
「酵素の働き」ではない、食品に生じる「褐変する反応」のことで、
食品の中の「アミノ酸」と「糖」が一緒に加熱されることで起こります。
褐変する時に、色や独特の香りを発生するため、調理にこれを利用します。
「焼き色」や「照り焼き」、「蒲焼」などが代表的な反応です。

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